Biography

南隆雄は、様々な国や地域を移動し、記録した映像と音響を利用して作品を制作している。彼は、映像と音響で構成されたインスタレーションが鑑賞者に与える体験とは何かという問いを根底にしており、彼の映像・音響はそのメディア自身が有する素材性が強調されている。例えば「Medi」(2016年)での映像特有ともいえる色や光、編集作業によって重層化された日常音に、彼の映像・音響に対する視線が顕著に現れている。また彼の映像における実践は多岐に渡り、電動ブラインドを利用し映像の光とイメージを往復するような「Puppet Study #4」(2010年)や、プロジェクターの前に回転する鏡を置き白い光をプリズムのように3原色に分けて投影する「FFFFF / 0」(2008年)等、様々な角度から映像・音響体験について探求している。

南隆雄は、1976年大阪生まれ。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)修了、現在はパリを拠点に活動。主な個展に、「コレクションサーベイ:北海道立北方民族博物館」北海道立北方民族博物館(2019年)、「南隆雄: Difference Between」オオタファインアーツ東京(2016年)、「南隆雄」オオタファインアーツシンガポール(2014年)、「Takao Minami : Motion/Movement」La Chambre Blanche、カナダ(2012年)、「クリテリオム80:南隆雄」水戸芸術館、茨城(2010年)、主なグループ展に、「Habitat」 オオタファインアーツ、シンガポール(2019年)、「ヘレン・アット・ザ・マウンテン」てつおのガレージ 栃木(2018年)、「19th DOMANI・明日展」国立新美術館、東京(2016年)。

Works
Installation shots
Exhibitions
News