Be there: アキラ・ザ・ハスラー、キリ・ダレナ、嶋田美子、竹川宣彰、照屋勇賢

Overview

このたびオオタファインアーツでは、社会的なメッセージを内包する作品によるグループ展「Be there」を開催いたします。「Be there」という言葉は、"デモや集会に参加しよう"という意味で合言葉として使われているものです。展覧会名には、今ここにある同時代性を持ったトピックに対して、作家が作品を通してどのように呼応しているのかを鑑賞者に提示する意図があります。

1968年の世界革命以降、体制に対する異議申し立ては美術作家にも大きな影響を与えましたが、50年の時を経た現在でも政治的、社会的な問題に対する批判や抗議の意が強く反映される作品は多く見られます。今展覧会では、作風やバックグラウンドの異なる作家5人が自分たちの身近にある問題を取り上げ、"そこに問題が存在する"ということを訴えます。

作家が持つ問題意識は多様ですが、キリ・ダレナはフィリピンの政治運動、照屋勇賢は出身地である沖縄が抱える地政学的な問題、アキラ・ザ・ハスラーはマイノリティに対する差別、嶋田美子は日本人慰安婦の存在をないもののように扱おうとする日本社会、竹川宣彰は今ここにある日本の政治に対する自身の問題意識をそれぞれ作品の中で取り上げることによって問題を可視化させます。その表現方法も、嶋田のように言語化することで対象に直接的に切り込んだり、照屋のように作家個人にとって密接な問題に対して人々の関心を促したりと様々です。

広く知られた現代アートと政治というトピックだけでなく、今展覧会は、同時代の作家を取り巻くジェンダー、差別、日常生活などについて考える装置としての作品の意義を再考させるものとなるでしょう。

Works
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