竹川宣彰: 竹川宣彰

Overview

竹川宣彰の近作は、個人の記憶や希望と、それを取り巻く時間をやわらかくとどめるような作品を制作してきました。写真が取り除かれたフォトフレーム、メディア媒体に載った海の写真を集めた写真集、「つづく」という文字のオブジェ、カップルのデートを記録した映像などです。

二度目の個展で中心となる作品は、ギャラリー天井いっぱいの観覧車です。夢枕と題されたこの観覧車にはとりどりの枕が吊り下げられ、くるくると回ります。ひとりひとりの夢や物語を秘めた枕は観覧車に乗り、集合体をなし、時間とともに回り続けるさまは、なにごとも常に流動的であるということをビジュアライズする竹川作品の中心的な考えをまとまったかたちに完成させる予定です。枕は実際にどこかで使用され、そのドキュメントとともに展示いたします。

 
Installation Views