トレーシン:ポストミニマリズムの作家: デニス・オッペンハイム、ロバート・スミッソン、ゴードン・マッタ=クラーク、ブルース・ナウマン、ヴィト・アコンチ

Overview

オオタファインアーツは11月6日よりグループ展「トレーシン」を開催します。この展覧会は最近の新しい傾向のコンセプチュアルアートを評価するにあたって近年急激に再評価の高まってきた1968年から70年代末にかけてのポストミニマリズムと呼ばれる時代と作品を再考するものです。

「トレーシン」の原形「trace」は痕跡を記録すること。この時期の作家たちは、永続性を放棄した肉体的なアクションや抽象的なコンセプトを写真やヴィデオあるいは言語として記録することによって間接的に作品を提示することに共通性が認められます。その効果はスミッソンの「ノンサイト」に代表されるようにアレゴリカルな指示性や媒体性が「表現の新しさ」として決定的に後続の作家たちに継承されるようになりました。80年代後半期より現在にまで続く新しいコンセプチュアルアートのレプレゼンテーションの原形ともいえる作品群20余点を展示いたします。