さわひらきは、おびただしい数の模型の飛行機が部屋を飛び交う映像作品「dwelling」(2002年)で若手作家の登竜門であるEast International Awardを受賞するという鮮烈なデビューを飾りました。初期作品は、この飛行機が飛び交う作品と同じように室内で展開され、現実ではありえない出来事や風景がモノクロの映像に収められています。「spotter」では飛行機を観察する小さな人たちが台所のレンジ上に集まり機影を追い、「migration」では主人のいない家の中を人や馬、ラクダ、鳥たちが音も立てずにパレードのように振る舞います。近年は映像と展示空間が互いに干渉しあうような作品に取り組んでいます。彼の作り出す現実と似ても似つかない世界は観客の想像力を掻き立てます。
さわひらきは、1977年石川県生まれ。ロンドン在住。1997年にイースト・ロンドン大学入学準備コースを経て、2000年にイースト・ロンドン大学にて美術学士課程を修了し、2003年にロンドン大学スレード校美術学校彫刻科修士課程を修了した。近年の展覧会に「Latent image revealed」KAAT神奈川芸術劇場(2018年)、「札幌国際芸術祭」(2017年)、「Under the Box, Beyond the Bounds」東京オペラシティアートギャラリー(2014年)、「Lenticular」Dundee Contemporary Arts、スコットランド・ダンディー(2013年)、「第12回リヨン・ビエンナーレ:Entre-temps... brusquement, et ensuite」フランス・リヨン(2012年)、「Lineament」資生堂ギャラリー、東京(2012年)、「成都ビエンナーレ-Pure Views」East Chengdu-Music Park、中国・成都(2011年)、「The beauty of distance: Songs of survival in a precarious age, Biennale of Sydney」シドニー(2010年)など。
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Hiraki Sawadwelling, 2002single channel video (black + white)9' 20''Edition of 8 plus 3 artist's proofs
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Hiraki Sawaairliner, 2003single channel video (black + white)3' 00'' loopEdition of 5 plus 3 AP
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Hiraki Sawaelsewhere, 2003single channel video (black + white, silent)7' 40''Edition of 8 plus 3 artist's proofs
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Hiraki Sawain here, 2004single channel video (black + white)2' 40''
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Hiraki Sawagoing places sitting down, 2004three-channel video (colour, stereo sound)4' 55''Edition of 6 plus 3 artist's proofs
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Hiraki Sawatrail, 2005single channel video (black + white, stereo sound)
(sound by Dale Berning)14' 00''Edition of 8 plus 3 artist's proofs -
Hiraki Sawaeight minutes, 2005single channel video (black + white, silent)8' 50''Edition of 8 plus 3 artist's proofs
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Hiraki SawaHako, 2007six-channel video (colour and black + white, five-channel sound)
(sound by Takeshi Nishimoto)12' 00''Edition of 6 plus 3 artist's proofs
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ギャラリーコレクション
ヨアダ、梅田哲也、アキラ・ザ・ハスラー、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ + 嶋田美子、ザイ・クーニン、さわひらき、チェン・ラン、南隆雄、タン・ディシン、ヒルミ・ジョハンディ、半田真規 2022年6月18日 - 8月6日 Tokyo -
absent / home
Hiraki Sawa 2021年6月10日 - 8月7日 SingaporeOta Fine Arts Singapore is delighted to present 'absent /home', a solo exhibition by Japanese artist Hiraki Sawa. His works have been exhibited globally, including in Singapore, at the ADM...Read more -
Hiraki Sawa and SHINCHIKA
Hiraki Sawa, SHINCHIKA (Rinshiro Fujiki, Yosuke Fujino, Tsuyoshi Hisakado, Toki Katsumura, Shimpei Yoshikawa) 2021年3月13日 - 4月30日 ShanghaiOta Fine Arts is delighted to present a duo exhibition of artist Hiraki Sawa and creative group SHINCHIKA. SHINCHIKA is a collective founded in 2002 by Tsuyoshi Hisakado, Yosuke Fujino,...Read more -
/home
さわひらき 2021年2月20日 - 4月3日 Tokyoオオタファインアーツでは7年ぶりとなるさわひらきの個展『/home』を開催します。さわは、ロンドン大学スレード校在学中の2002年に小さな玩具の飛行機が室内を飛び交う幻想的な映像作品《dwelling》で一躍脚光を浴び、その後もロンドンを拠点にアーティストとして確固たるキャリアを築いてきました。 本展タイトルの由来となった映像作品《/home》は、デビューから15年が経った2017年に、両親の転居を機に家具が全て取り払われたさわのかつての実家で撮影されました。自分の育った場所がなくなる、それはさわが多感な高校時代までを過ごし、その後海外を拠点に活躍するようになってからも心のよりどころであった「家(home)」の喪失を意味しました。 壁紙のシミ、家具の跡。かつての生活の面影が色濃く残る空間を映した《/home》は、誰にでもある私的な場所やそこで過ごした時間を想像させます。また、その空間に15年前と同じ小さな飛行機を飛ばすさわの行為は、作家としての経歴を華々しくスタートさせる契機となった《dwelling》でのそれとは違い、時間や場所、またそこから生ずる記憶や意識といった、デビュー以来の一貫したテーマに向き合い続ける作家の凛とした意思表明のようにも感じられます。 「自分には帰る場所があると思っていた。」そう語るさわは、実家の喪失という経験をきっかけに、自身を近代に始まったニュータウン的幻想の中で生まれ育ったと位置づけるようになりました。本展では、かつて社会が抱いた「家」に対する希望や幻想の象徴であったニュータウンに着目した新作の平面作品も発表します。個人や社会の夢が詰まった「家」の形はひとつの時代を終えたと言えるでしょう。しかし、その先に始まっている新しい世界の光を感じることができる展覧会です。Read more -
islands
アキラ・ザ・ハスラー、竹川宣彰、タン・ディシン、半田真規、さわひらき、樫木知子、照屋勇賢 2021年1月9日 - 2月13日 Tokyoオオタファインアーツでは、ドローイング等の小作品を中心としたグループ展 「islands」を開催します。互いに近い距離にありながらそれぞれ独自の文化を持つ群島のように、東アジアという同じベースを持ちながらも各自の世界観を展開するアーティストたちの作品を展示します。 世界がコロナ禍に見舞われて1年が経とうとしています。大規模イベントの中止や縮小が相次ぎ、たくさんの人と大きな声で語らい笑うことができなくなった一方、身の回りにある小さくも美しいもの、楽しいものがいかに心をときめかせてくれるか、そのことに改めて気付くことができた1年だったとも言えるでしょう。今展の作品ひとつひとつも大きくはありませんが、近寄って目を凝らすとそこにはたくさんの素敵な発見があります。いつもはペインティングを描く作家が引くドローイングの繊細な線、粘土で形作った小さな人形の表情のひとつひとつ、勢いよく描かれたスケッチの生き生きとした筆跡。一度に少人数でしか展示を観ることができない、言い換えれば少人数で展示を独占できる今だからこそ、じっくりと作品に向き合うことも叶います。海原に浮かぶ島々を回遊するように、作品を辿りながらギャラリー内をゆっくり回り、アーティストの個性あふれるたくさんの魅力を見つけていただける展覧会です。Read more -
Private Viewing Room
Chen Wei, Masanori Handa, Tsuyoshi Hisakado, Tomoko Kashiki, Yayoi Kusama, Hiraki Sawa, Nobuaki Takekawa 2020年4月11日 - 6月6日 ShanghaiDue to the novel Coronavirus (nCoV) situation, Ota Fine Arts Shanghai's private viewing room will feature works by Chen Wei, Masanori Handa, Tsuyoshi Hisakado, Tomoko Kashiki, Yayoi Kusama, Hiraki Sawa...Read more -
Wanderers
Cheng Ran, Takao Minami and Hiraki Sawa 2020年1月11日 - 3月28日 ShanghaiOta Fine Arts is delighted to present 'Wanderers', a group exhibition that features Chinese artist, Cheng Ran (born 1981), and Japanese artists, Takao Minami (born 1976) and Hiraki Sawa (born...Read more -
Umeda + Sawa
Tetsuya Umeda and Hiraki Sawa 2019年6月28日 - 8月8日 SingaporeOta Fine Arts Singapore is delighted to present a duo exhibition featuring works by Japanese artists, Tetsuya Umeda (b.1980) and Hiraki Sawa (b.1977). Tetsuya Umeda's practice is most recognized for...Read more -
Umeda + Sawa
Tetsuya Umeda, Hiraki Sawa 2019年4月13日 - 6月1日 ShanghaiOta Fine Arts Shanghai is delighted to present a duo exhibition featuring works by Japanese artists, Tetsuya Umeda (b.1980) and Hiraki Sawa (b.1977). From capturing environments, architectural spaces, sound, light...Read more -
Crossroads
Akira the Hustler, Chen Wei, Cheng Ran, Masanori Handa, Zai Kuning, Yayoi Kusama, Hiraki Sawa, Guo-Liang Tan, Tang Dixin 2018年9月21日 - 11月3日 SingaporeCoinciding with Gillman Barracks Art After Dark x 6th Anniversary Celebrations, 21 September 2018, 7pm till late Ota Fine Arts Singapore is delighted to present 'Crossroads', a group exhibition by...Read more -
ギャラリーコレクション
アキラ・ザ・ハスラー、リナ・バネルジー、小池真奈美、さわひらき 2017年8月26日 - 9月9日 Tokyo -
Landscapes
Chen Wei, Chris Huen, Tomoko Kashiki, Hiraki Sawa 2017年1月10日 - 2月25日 SingaporeOta Fine Arts Singapore is delighted to present 'Landscapes', a group exhibition featuring 4 artists from East Asia: Chen Wei (China), Chris Huen (Hong Kong), Tomoko Kashiki (Japan) and Hiraki...Read more -
MOTIONS
2016年8月6日 - 9月17日 Tokyoチェン・ウェイ ビクター・グイ さわひらき ベティ・スシアルジョ タン・ディシン サムソン・ヨン このたびオオタファインアーツでは、インドネシア、シンガポール、中国、日本、香港というアジアの異なる地域からの6名の作家によるグループ展「MOTIONS」を開催いたします。本展は、ビデオ、写真、インスタレーション作品など多様な視覚表現を通して「動き」の美しさにいまいちど目を向け、その意味を探索するものです。日常ではじっくり意味を考えることのない動きの新たな側面が見えてくることでしょう。 音と動きは深く関連しており、それはまるで話し言葉とボディ・ランゲージが対比をなすように、映像作品はもとより毎日の生活の中に存在しています。シンガポールをベースに活動するインドネシア人作家ベティ・スシアルジョは、インスタレーション作品「Anemones」(2011年)を通して音の可視化に挑戦します。スピーカーの上に置かれたラメ粉は、スピーカーの音波が生み出す振動によりジャンプを始めます。その姿は生命のリズムや宇宙の呼吸に似た波の音を奏でているようです。香港のアーティスト、サムソン・ヨンは、伝統的な中国の獅子舞を打楽器の音なしで演じてもらうという非日常の設定を作り上げ、映像作品「Muted Situations #2: Lion Dance」(2014年)として提示します。あるはずの音がなくなることで、知覚的な記憶と人間の動きがどのように結びついているのかに気づかされることでしょう。 動きの興味深いところは、見方によってそれを知覚する方法も変わってくることです。ロンドンを拠点とする日本人作家さわひらきは、映像作品「Tracking」(2010年)で白い鳥が黒い空を優雅に羽ばたいている姿を映し出します。白い鳥が画面の中央部で羽ばたき続けるのと同時に、樹々は右から左へと流れます。この効果により、観る者は鳥と同じスピードで同じ方向に向かって移動しているような感覚を味わうことでしょう。シンガポール人写真家のビクター・グイは、自分の車のダッシュボードの上にピンホールカメラを設置し、およそ30分という長い露光時間をかけて沿道の風景を記録しました。「Passing」(2015年)と題されたその写真作品を通して、グイは時間と空間がどう知覚されるかを問い直します。かすみながらも鮮明なそのイメージ群は、旅を圧縮して表現したものと言えるでしょう。 動きは物理的であるという意味で、身体の概念とも切り離すことができません。上海を拠点とする作家タン・ディシンは、ニューヨークのハンター・カレッジ・オブ・アーツで行われたパフォーマンスアート「Mr. Hungry」(2015年)において、ユニークな方法で身体の動きを試します。足を床につけてはいけないというルールを自分に課した上で、本を手で抱えながら、自分の前方に投げて足の置き場とすることで道を作りつつ進み、足場にした本はまた拾い上げて再度前方へ投げるというプロセスを繰り返します。タンはこのパフォーマンスを通し、身体の動きが空間と環境、その他の条件とどう関係するのかを探求します。北京を拠点とする作家、チェン・ウェイの近年の写真作品シリーズ「In the Waves」(2013年)は、若者がスポットライトの下で踊っている姿を表します。これは中国の若者の現況を反映しているのだと作家は語ります。社会のうねりに身を委ねることは安心と快感をもたらすと同時に、流されてしまう不安をももたらすのです。彼らの陶酔した表情からも、その矛盾した心情が読み取れることでしょう。 本グループ展が個々の作品をさらに深く理解し、また人間社会における「動き」の意味について考える機会を提供できれば幸いです。Read more -
Motions
Chen Wei, Victor Gui, Hiraki Sawa, Betty Susiarjo, Tang Dixin, Yeesookyung, Samson Young 2016年4月2日 - 5月19日 SingaporeTea Reception in the presence of Betty Susiarjo & Victor Gui: Saturday, 30 April 2016, 1-3 PM Ota Fine Arts Singapore is delighted to present 'Motions', a group exhibition by...Read more -
はじまりの線
2016年1月26日 - 2月20日 Tokyoオオタファインアーツでは、国内初出展作品や新作を含めたドローイング展「primal lines / はじまりの線」を開催いたします。本展では、インク、エッチング、水彩、鉛筆など、作家それぞれに異なる素材を用いて描かれた、創作の出発点ともいえる作品を展示いたします。本来であれば巡りあうことは少ない個別の表現が、「ドローイング」という共通した軸を持つことによって、より新鮮な視座を展示空間に切り開くことでしょう。ぜひこの機会に、作家の表現の源泉であるドローイングの数々をご高覧ください。Read more -
Standing in the Shadow
Cheng Ran, Li Ran and Hiraki Sawa 2014年5月9日 - 6月22日 SingaporeOta Fine Arts is pleased to present 'Standing in the Shadow', a group exhibition featuring a selection of video works by three remarkable young Asian artists: Cheng Ran, Li Ran...Read more -
さわ ひらき
さわ ひらき 2014年2月12日 - 4月26日 Tokyo3月30日まで開催中の東京オペラシティアートギャラリーでの個展にあわせ、オオタファインアーツでもさわひらきの展覧会を開催致します。 さわひらきは1977年金沢に生まれ、高校卒業後イギリスに拠点を移したのち、2002年に室内を行き交う飛行機のシングル・チャンネル《dwelling》で鮮烈なデビューを飾りました。そうした「新進作家」としての活動から「ミドル・キャリア」とよばれる時期に達した近年では、スコットランドのダンディー・アート・センターと東京オペラシティ・アート・ギャラリーで大規模な個展を開催いたしました。その連動企画として、オオタファインアーツでの本展では、2009年の作品《O》をこれまでとは違ったバージョンで展示いたします。《O》は2009年にブリスベンのクイーンズランド・アート・ギャラリー(QAG)|ギャラリー・オブ・モダン・アート(GOMA)で開催された第6回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(APT6)に出展され、その後は現地の所蔵作品になりました。作中に現れる大自然の風景は、作家が一か月間にわたってオーストラリアにて滞在、撮影した実際の映像です。 十数年のキャリアのなかで、さわが関心を寄せてきたのは、時間や移動、旅行や流動性、転置やディスロケーションといった概念です。日本とロンドンのあいだで長年生活を送るさわにとって、移動や流動といった要素は、きわめて身近な問題でもありました。「《O》は、際限なく回り続ける家具、広大に広がる荒野、遥か彼方にみえる月の表面、長く放置されたからっぽの家、持ち主の帰りを待つこともなくただ置いていかれた家...それらがひとつになったものなのです」と、さわは語ります。 本展覧会の連動企画である、東京オペラシティ アートギャラリーでの個展では、2014年の最新作《Envelop》やスコットランドで撮影されたドーム型のスクリーンを用いた2013年の《Lenticular》も展示されておりますので、ぜひ併せて足を運んでいただければ幸いです。 * オープニング・パーティはございません。 連動企画情報 「さわひらき Under the Box, Beyond the Bounds」 東京オペラシティアートギャラリー 2014 年1 月18 日(土) - 3 月30 日(日) tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル) https://www.operacity.jp/ag/Read more -
Beyond the Surface
Yayoi Kusama, Monir Farmanfarmaian, Masayasu Mitsuke, Yeesookyung, and Hiraki Sawa 2013年7月27日 - 8月25日 SingaporeOta Fine Arts is delighted to announce 'Beyond the Surface', a group exhibition featuring works by Yayoi Kusama, Monir Shahroudy Farmanfarmaian, Masayasu Mitsuke, Yeesookyung and Hiraki Sawa. The pieces selected...Read more -
Standing in the Shadow
李然、程然、澤拓 2013年7月10日 - 8月3日 Tokyo近年のアジア作家による映像作品には目を瞠るものがあります。本展では歴史や家族、居場所、偶然より触発され未だ到着しえぬ領域を目指そうとする作家によりムービング・イメージを紹介いたします。西洋絵画に憧憬する絵描きであった父と近代美術史を取り扱う李然(リ・ラン)《Another Modern Artist》(2013)、偶然手にしたある日記の言葉や断片から触発されサウンドと映像手法をコラージュさせた程然(チェン・ラン)《Existence Without Air, Food, or Water》(2013)、そしてさわひらき《Sleeping Machine I》(2011)をスクリーニングいたします。どうぞご高覧下さい。Read more -
さわひらき 「追伸」
2012年4月10日 - 5月26日 Tokyoオオタファインアーツでは4月10日(火)よりさわひらき「追伸」展を開催いたします。 ロンドンを拠点に活動するさわは、近年では「第6回アジアパシフィックトリエンナーレ」(2009年)、「シドニービエンナーレ」(2010年)、「成都ビエンナーレ」(2011年)、「Bye Bye Kitty!!!」(2011年)など国内外の主要な展覧会に参加し活動の幅を広げています。 本展では日本ではあまりお見せする機会の少なかった2002年から2006年までに制作された初期作品5点を展示いたします。 「dwelling」(2002年)では、家主(さわ)のいない部屋の中を模型飛行機が飛び交う映像です。きわめて無機質な飛行機という物体が人間の住処を縦横無尽にしかし飛行機本来の規則正さで舞う光景を目にするとき、観る者はそこに時間、空間における違和を覚えるのではないでしょうか。あるいは「migration」(2003年)で、人間を含む動物がぎこちない動きで闊歩するという前者とは対照的な作用を求めようとする試みはとてもユニークであり、エドワード・マイブリッジの連続写真を用いながら、独自の映像空間を標榜しようとする強い意志を感じます。 「ages」(2006年)、「murmuring」(2006年)でそれぞれ「石を」「線を」動かしたかったというこの2作品は、自室で繰り広げられてきたミニマムな表現をより研ぎ澄ませることでこのシリーズの到達点を示すような深みのある作品です。 「unseenpark」(2006年)では従来の作風から一転します。自室を飛び出し実写と虚構の映像空間をより広く自由に使おうとする試みや、実在する飛行機や動物や日用品ではなく誰も見たことのないファンタジックなイメージの多用は、以前の作品からの大きな変化を模索しているようです。 現在のさわの作品に通ずる豊かな表現の萌芽たちをごゆっくりとご覧ください。 出展作品:「dwelling」(2002年)、「migration」(2003年)、「ages」(2006年)、「murmuring」(2006年)、「unseenpark」(2006年)Read more -
メランコリア
アルブレヒト・デューラー、さわひらき、ルイーズ・ブルジョワ、草間彌生、猪瀬直哉 2011年10月25日 - 11月19日 Tokyo -
screening さわひらき/南隆雄
さわひらき、南隆雄 2009年10月21日 - 11月14日 Tokyo勃興する東アジアのアートシーンでは劇場映画やアニメーションの影響もあり、映像表現がこれまでになく親和性が高いメディアと考えられています。 この度の展覧会では私どものギャラリー・アーティストであるさわひらきと南隆雄のふたりの作品の中から、特に特徴的な8つの試みをご紹介いたします。Read more -
アニマル・ガーデン
さわひらき、小沢剛、竹川宣彰、草間彌生、杉本博司、立石大河亞、長澤蘆雪、円山応挙 2008年10月14日 - 11月15日 Tokyo古来、愛玩動物(ペット)や家畜、野生動物を問わず動 物は私たちにとって身近な存在でした。 ある時は畏怖 の対象であり、またある時は権力の象徴であったり実際 的な食物であったりと、人間の生活に不可欠な存在とし てそのプレゼンスは必須であり、美術の世界もその例外 ではなくこれからも変わることはないでしょう。その関 係は彼らも人間同様に生きにくくなった現在も変わるこ とはなく、現代美術と呼ばれている分野でもさまざまな 動物の姿が見ることができます。 本展では古代中国の漢時代の動物俑や北魏の騎馬像、江 戸絵画の黄金時代を飾る円山応挙や長澤芦雪、現代作家 では現代の虎図が出色の立石大河亞、杉本博司のジオラ マ・シリーズにギャラリー・アーティストのさわひらき、 小沢剛、草間彌生の動物をモチーフにした20作品を展 示いたします。 とかく難しいといわれる現代美術を親しみのある動物を 通して、また古美術における動物像と比較しながら鑑賞 できる展覧会です。Read more -
New Acquisition
見附正康、竹川宣彰、さわひらき、照屋勇賢、草間彌生、小沢剛、立石大河亞、徳重道朗、東恩納裕一、郭奕臣 2006年7月11日 - 8月26日 Tokyo -
さわひらき
さわひらき 2005年10月28日 - 11月26日 Tokyo -
Land - ランド
ロバート・スミッソン、デニス・オッペンハイム、さわひらき、竹川宣彰、小沢剛 2005年2月22日 - 3月26日 Tokyoランドアートの「ランド」とは1960年代後半にギャラリーや美術館の展示空間を出た日常空間での作品の成立へのひとつの試みでした。モダンアート以前にはそれはとりわけ新しい発見でもなく、古くは複数の消失点をもつことで時間軸をも取り込んで描かれた絵巻物の手法や、実景の断片を再構成し他に類を見ない風景の現実感を獲得した山水など私たちの伝統のなかには豊かな鉱脈が認められます。 本展では前述したポストモダニズム期に活躍したスミッソンのスパイラル・ジェッティの映像とプロジェクト後に記録されたオッペンハイムのフォト・ドキュメンテーションに加え、私たちのギャラリー作家である小沢剛のジゾーイング初期作、さわひらきの映像、竹川宣彰の地図のドローイングを展示します。Read more -
常設 B
草間彌生、杉本博、さわひらき、前川知美 2004年4月6日 - 5月1日 Tokyo -
さわひらき
さわひらき 2003年10月3日 - 11月1日 Tokyoさわひらきは1978年石川県に生まれ地元の高校を卒業した後にロンドンに渡ります。大学では立体造形のコースを専攻しますがひょんなことから手に入れたアニメ制作のソフトで制作したヴィデオ「Dwelling(住居)」(2002年制作)という10分足らずの映像作品で注目をあつめます。この作品は作家が毎日を過ごすアパートの部屋を小さな模型の飛行機が飛び交う空想 の映像です。ベッド脇のカーペットの滑走路でゆっくりと離陸体勢をとり飛び立っていく小さな模型飛行機は次第に2機、3機と増えしまいには何十機もがリビングから台所、洗面所へと所狭しとアパート内を飛び交う光景が映し出されます。映像は全編モノクロームで構成され、フィナーレに現れる窓越しの実写以外はすべてフィクションででき上がっています。 上映作品は「Dwelling」とともにその後制作された新作も含め 計4作品です。さわひらきの作品は現在ジョナサン・ワトキンスがディレクターを務めるアイコン・ギャラリーと、9月17日から始まるリヨン・ビエンナーレで公開される予定です。Read more
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Hiraki Sawa
"TAGUKORE: Dunno A Thing About Art (But I Like It)" 2023年1月7日さわひらきは2023年2月4日から5月7日まで角川武蔵野ミュージアム にてグループ展「タグコレ 現代アートはわからんね」に参加いたします。 展覧会名: 「タグコレ 現代アートはわからんね」 会期:...Read more -
さわひらき
「mama!milk Charade ensemble マチネとソワレの音楽会」 アートグミ、金沢市、石川県 2022年9月13日さわひらきは「mama!milk Charade ensemble マチネとソワレの音楽会」の演出を担当しております。 コンサート名:「mama!milk Charade ensemble マチネとソ...Read more -
さわひらき
「Art Oku - Noto 2022 秋」 珠洲市、石川県 2022年9月13日さわひらきは2022年9月17日から9月19日まで石川県珠洲市にて「ART Oku - Noto 2022 秋」に参加いたします。さわひらきは日置エリアの旧日置公民館にて展示いたします。 展覧会名...Read more -
さわひらき
「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」 東京都庭園美術館、東京 2022年9月7日さわひらきは2022年9月23日から11月27日まで東京都庭園美術館にてグループ展「旅と想像 / 創造 いつかあなたの旅になる」に参加いたします。 展覧会名: 「旅と想像 / 創造 いつかあなたの...Read more